早くから陽性者を受け入れていた有田市立病院の看護師さんの手記が、有田市のホームページで公開されています。 手記は昨年、市図書館で予定されていた出張健康講座が中止になり、それに代わるものとして公開されたもの。同病院の看護師・中村美智さんによるものです。 手記では昨年2月からはじまった「闘い」について、現場の人たちの生々しい声がつづられています。 強い不安、蓄積する疲労… 「逃げ出すことはできない」 「とくに春から夏にかけ、感染症に直接対応する看護師たちは恐怖と疲労との闘いでした」 「当初は感染症に携わっていることで、店や医院・研修会などで感染者のような扱いをされ、心が折れそうになりました。家族にまで受け入れてもらえず苦悩する者もいました」 「どうしても業務につきたくないという人もいました。小さい子供や高齢者などの家族も感染させてしまうかもしれないという思いから、離職を考える者もいました」 「使命感で従事していた看護師も疲労が蓄積して、『いつまでこんなことを続けなくてはならないのか』『何で私達だけこんなことをしなくてはいけないのか』といった声がみられるようになりました」 「この戦いを放棄したら、地域が混乱してしまう。この地域には、もちろん私達の子供、そして父や母が暮らしている。私もみんなと同じように苦しいし、不安だけど逃げ出すことはできない」 (中村さんの手記より一部抜粋) 励ましあいながら業務にあたり、 「感染するかもしれないという恐怖、家族や周囲に感染を広げないかという不安は常に付きまといます。しかし、このような状況から逃げることなく立ち向かっている仲間たちを私は誇りに思います」 と記している中村さん。 同病院によると、離職した看護師さんはいなかったとのことです。 手記は市図書館のホームページ内に掲載されており、同図書館によると、当面は公開を続けるとのことです。 前の記事 [3]コロナワクチン 4月から高齢者に
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