再編案について、県警では有田市で説明会を開催。しかしそのことは、ごく一部の市民にしか知らされていなかったようです。
県警では再編案の発表後、3〜4月に案に対するパブリックコメントを実施。有田の警察再編に関しては、「治安が悪化するのではないか」「現場に赴くのに時間がかかるようになるのではないか」といった声が寄せられていました。 県警は4月26日、有田市の紀文ホールで説明会を開催。県警によると100名以上の市民が参加したとのことですが、説明会が開催されること自体、一部の市民にしか知らされていなかったとのことです。会場でどのような意見が出たかについても、公表しないとしています。 事前に説明すると、かえって混乱する?再編については、6月の県議会でも複数の議員が質問しました。有田と同じく再編される予定になっている、東牟婁郡選出の佐藤武治議員がこの問題について質問。これに対し県警の新家和仁警察本部長は、再編発表の経緯について説明しました。『パブリックコメントによりはじめて再編のことを知った。事前に説明してほしかった』『決まってからでは遅い。決まる前に住民に説明するべきだ』といった声が住民から出ているのは承知しているとした上で、 「組織として、内部で検討段階の案を住民に軽々に説明することはかえって住民を軽視するものであり、混乱の原因となるのではないかと考えております」と答弁。 有田市選出の玉木久登議員は「住民から不安の声が今なお届いている。(中略)地域への懇切丁寧な説明を重ねていただくよう、強く要望いたします。真摯な対応に期待いたします」と述べていました。 再編案によると湯浅警察署への統合・有田警察署の分庁舎化は、来年4月に実施される予定となっています。 参考=和歌山県警「和歌山県警察における警察署等の再編(案)」(www.police.pref.wakayama.lg.jp/01_anzen/publiccomment/documents/keisatsushosaihen.pdf)/和歌山県警「和歌山県警察における警察署等の再編(案)に関するパブリックコメントの実施結果等について」(www.police.pref.wakayama.lg.jp/01_anzen/publiccomment/indexkekka.html)/和歌山県議会録画配信 令和3年6月21日(kengikai-tv.pref.wakayama.lg.jp/SubResultScreen.asp)
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