助産院をオープンしたのは、有田市出身の宮﨑翠(みどり)さん。県立医大の学生時代、産科の実習が楽しくて、助産師を目指されたそうです。 「あつかう分野が多く、いろんな場面で活躍できる仕事なんだなと思ったんです。女性の一生に幅広く、トータルに関われるような仕事をしたいと思いました」県立医大を卒業後、病院勤務を経て、今年5月に「翠助産院」をオープンしました。 助産院ではお産はあつかっていないものの、妊婦体操やソフトな手技などのママケアはもちろん、抱っこや寝かせ方などのベビーケア/質の高い授乳方法/胎児心拍の確認/発達をうながすケアの指導/ベビーマッサージの指導などのほか、リラックスケアとしてアロマトリートメントやビューティータッチセラピーなどもあつかっています。 「来院されるお母さん方と話していても感じるんですが、妊娠中から産後まで気軽に相談できることや、安産のための体づくりなど、産前・産後のケアを大事にしていきたいと考えています」 ▽翠助産院 有田市宮原町東215(有田市福祉館なごみ2F) Yahoo!地図で見る 駐車場有 (月)〜(金)9時〜17時 完全予約制 TEL.050・8881・5973 (電話は(月)〜(金)の9時〜20時受付) 有田でのお産、可能性を検討 助産師さんが救急隊に講習も 宮﨑さんは、有田地域でお産ができる医療機関がなくなることについては、「お産で病院に搬送することになった場合、一番近い病院でも医大病院や日赤病院、ひだか病院になります。有田は搬送に時間がかかる地域になってしまっていて、これは大きな問題です」と話しています。 助産院でのお産のあつかいについても、今のところはスタッフの確保など課題はあるものの、お産をあつかっている田辺市の助産院で研修するなど、実現の可能性も検討しているとのことです。 また宮﨑さんは有田市の消防と協力し、10月に救急隊向けにお産に関するセミナーを開催することになったそうです。「お産ができる医療機関がなくなることで、自宅で産まれてしまうなど、お産の救急が増える可能性があります。消防の方からも『ぜひ』と言われました」今後も、定期的にセミナーを開催する予定とのことです。 前の記事 [3]ワクチン、10月に希望者ほぼ終了へ
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