希望者に行き渡れば大規模な接種はいったん終了し、その後は医療機関やワクチンの都合が付き次第など、希望しても接種には少し時間がかかることになりそうです。 ※記事の内容は9月3日時点のものです。
接種対象人数…ファイザー社製ワクチンの接種対象となる12歳以上の人口 ワクチン確保率…入荷ワクチン÷(接種対象人数x2) 入荷ワクチン…すでに入荷中のものをふくめ、9月13日・20日の週までに入荷する見込みのワクチン 紀美野町 コロナワクチン対策室 TEL.0120・65・5670
海南市 ワクチンコールセンター TEL.0120・257・567
有田市 ワクチン接種推進室 TEL.0737・82・5360
湯浅町 ワクチン相談窓口 TEL.0737・22・3830
広川町 コールセンター TEL.0737・65・0567
有田川町 健康推進課 TEL.0737・52・2111(代)
感染爆発で予約が増加 すでに7割の人が1回目を接種 有田・海南の各市・町では、紀美野町・広川町では9月中、湯浅町・有田川町では10月中にも、希望者への接種をほぼ終える見込みです。海南市・有田市はまだ終了見込みは立っていないとしていますが、1回目の接種率は、両市ともすでに70%をこえています。 遅れていると言われていたワクチンの入荷も、どの市・町でも接種対象となる12歳以上人口の8割ほどを確保済み。県医務課によると、県全体でも「10月4日の週で、接種対象となる方の8割は確保できる見込み(県健康推進課)」とのことです。 県内では、7月末からコロナの感染者が急増。いわゆる第5波に入り、8月20日には過去最多となる1日91人の感染者を記録しました。 各市・町の担当者からは「お盆あけから、子どもを中心に予約が殺到した(有田川町健康推進課)」「様子をみていたが、これ(感染拡大)を気に接種しようという方もいらっしゃるようです(海南市健康課)」など、感染拡大により予約が増えたという声も聞かれました。 皮肉にも感染が広がったことでワクチンの接種が進んだ、という側面もありそうです。 集団接種はほぼ終了 個別接種も限定的に 接種が進んで希望者が少なくなるのにあわせ、どの市・町でも集団接種は終了、もしくは予約終了。有田市ではワクチン不足により9月の集団接種を中止しましたが、接種が進んだことで、集団接種はもう再開しない見通しです。 個別接種も希望者の減少にともない、接種できる医療機関はかなり少なくなってきています。海南市では当初30か所以上で接種できていましたが、8月末現在では約10か所に。有田市では成人用と小児用で、2か所の医療機関に集約される予定です。 どこでも接種率8割前後に到達か 10〜11月以降は時間がかかる恐れも 今回の取材では多くの町で、今のままでいけば最終的に8割ほどの接種率になると見込んでいました。その後、つまり市や町による接種がひと段落したあとは、接種を希望してもやや時間がかかることになりそうです。 「接種を希望される方を集約して、(ファイザー社のワクチン1本で打てる)6人あつまった時点で医療機関で接種していただく形になると思います(紀美野町保健福祉課)」 「(接種を希望しても)すぐには打てないので、人数(6人)がそろうまで待っていただく。(町内の医療機関で接種できるかどうかは)まだ分かりません(湯浅町健康推進課)」 「9月をめどに予約を申し込んでいただいて、その後は希望する日時は選べなくなる、と案内しています(広川町保健福祉班)」 県の接種対策推進チームによると、今のところは県民なら誰でも接種できるような「接種センター」のようなものは予定していないとのこと。「最近(8月末)でも、60、70歳代の方から問い合わせが来ています(有田市の接種推進室)」など、これから打とうという方もいるコロナワクチン。しかし時期を逃すと、少し待たないと打てない、ということになってしまいそうです。
参考=和歌山県「新型コロナワクチンの配分について」(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040001/d00207154.html) 前の記事 [3]仁坂知事「感染爆発は国民のせい」
[2]記事一覧へ [0]トップページへ戻る |