Arikaina 2021/10 有田市立病院が建て替えへ
70年ぶりに場所を移転か

有田市立病院が建て替えへ 中学校跡地への移転を検討

 有田市立病院が建て替えられる方針であることが分かりました。新しい病院の建設地として、統合により廃校となる中学校の跡地が候補にあがっています。

病院写真
有田市立病院

 同病院によると今年度中に新病院の基本構想を策定し、'22年〜'23年に基本設計、'24年ごろから工事に入ることを目標としているとのことです。現在の病院の場所に建てるのではなく、廃校となる中学校の跡地に建て替える案が有力になっているとしています。

 有田市では、現在4校ある中学校を統合することが決まっています。新しい中学校は現在箕島中学校のある場所に建てられ、'24年の開校を目指しています。初島中学校には専門学校を誘致する話が進んでおり、残る中学校の跡地は文成中学校・保田中学校のいずれかになります。

 有田市立病院のホームページによると、同病院は1950年に国民健康保険直営病院として現在の場所にオープン。同病院によると長い歴史の中で何度も増改築を繰り返しており、最近では1993〜94年に増改築を行っているとのことです。

病院には今年から国の支援
指定管理者制度をめざす方向に

 同病院は、今年から国による公立病院を支援する制度の対象となり、(公社)地域医療振興協会による支援を受けています。同協会は公立病院を民間で運営する、いわゆる指定管理者制度で多数の病院を運営。有田市立病院の事務長は6月の市議会で「(国に対して)指定管理者制度導入までを希望した内容で事業申請をしております」「(地域医療振興協会は)指定管理先として理想的な公益社団法人であると考えてございます」などと答弁し、指定管理者制度への移行を目指していることをあきらかにしています。

 6月の市議会では指定管理者制度への移行を見すえ、市立病院に関する条例の一部が改正されました。複数の議員が市立病院について質問し、指定管理者制度への移行や、移行した場合に職員の身分が公務員でなくなることなどについて質議が行われました。

参照=有田市議会「令和3年6月定例会会議録」(www.city.arida.lg.jp/shigikai/honkaigiroku/1003535/1003666.html)
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