Arikaina 2022/4 湯浅町が給食費を無償化

湯浅町が小・中学校の給食費を無償化

 湯浅町では4月から、町立の小学校・中学校の給食費を無償化しました。有田・海南地方の市・町では、紀美野町に続き2か所目となります。4月からは紀の川市も小・中学校の給食費無償化に踏みきっており、県内でも給食費を無償化する動きが広がっています。

 湯浅町の教育委員会によると、無償化は4月から'26年度(令和8年度)まで5年間実施。予算はおおむね小学校で2500万円・中学校で1500万円で、合計4000万円ほどを町が負担することになります。

同町のホームページによると、給食費は現在、小学校が月額4400円・中学校が月額4700円。無償化されれば年間10か月としても、約5万円ほど保護者の負担が減ることになります。

紀の川市でも給食費を無償化
町長・市長の「やる気」が大きく影響か

 給食費の無償化については、町議会議員の久澄顕人さんが議会で何度も質問してきました。久澄さんによると町内では無償化を希望する声が多く、約1300名もの署名も提出されていたとのこと。その声に押されるように、昨年は未就学児の給食費が無償化。続いて今年、小・中学校の給食費も無償化されたとのことです。

予算的なことから、まずは小学校のみ・もしくは中学校のみの無償化も考えていたという久澄さんですが、「(小・中学校のどちらも無償化されたことは)予算的には思いきった判断であり、高く評価しています。町がふるさと納税で好調なことも背景にあるのでは」と話しています。

 4月からは湯浅町のほか、県内の自治体で4番目に人口の多い紀の川市でも、小・中学校の給食費が無償化されます。同市の教委によるとこれは今年1月、在職中に逝去された中村前市長が実現に強い意欲をみせていたもの。予算は約2億円で、湯浅町と同じく5年間実施されます。

 湯浅町でも昨年の町議会で久澄議員の質問に対し、上山町長は無償化にかなり前向きな答弁をしていました。久澄議員は「首長(市長や町長)の姿勢は大きい」と話しています。

 県内では紀美野町・湯浅町・紀の川市のほか、古座川町・北山村・太地町が給食費の無償化を実施。広川町も、昨年4月から中学校の給食費を無償化しています。

参考=和歌山県「和歌山県内市町村の子育て支援」(www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040200/shityouson/shityousonindex.html)/紀の川市「広報紀の川」2022・2/紀の川市「令和4年度からの学校給食費の無償化について」(city-kinokawa.ed.jp/es/ohdu/wp-content/uploads/sites/5/2022/03/a5e16513f7755bc984cf97a9305a03ed.pdf)/湯浅町「広報ゆあさ」2021・4、2022・4


次の記事
事業復活支援金

前の記事
小児へのコロナワクチン、低水準に


←このページのコード

有田・海南のフリーペーパー
Arikaina
2022/4号