有田・海南の各市・町、備蓄物資の状況 数か所に集中して置いているところも
「支援物資が届かない」「何日も食べていない」ーー避難所に避難した人たちから、悲痛な声が連日報道されている能登の大地震。いずれ大地震が起こることが予想されている私たちの住む和歌山県、有田・海南地方の各市・町では、どのように物資を備蓄しているのでしょうか?
紀美野町・広川町・有田川町は、2〜4か所に集中して備蓄有田・海南の各市・町に備蓄物資(特に食料や水)の状況について確認したところ、紀美野町・広川町・有田川町では、数か所に集中して備蓄していることが分かりました(表参照)。また有田市も3町よりは数は多いものの、市内の小・中学校(11か所)に集中して備蓄されています。 集中して備蓄されている場合、災害時には備蓄されているところから各避難所に物資が搬送されることになります。有田川町では「(災害が発生してから)初期にはある程度必要物資をみた上で持っていく形にし、その後は避難所からのニーズにあわせて(搬送する)(町総務課)」としています。 ただ広川町では「今の時点では(災害が発生してから)搬送するが、今後は食料も増やし、広域に備蓄できるようにしていきたい(広川町総務課)」と、備蓄するところを増やすことに意欲をみせていました。
紀美野町
海南市
津波緊急避難ビルに100人分、津波浸水区域の各避難所に300人分を備蓄。それ以外の避難所には、避難想定人数分を備蓄。 有田市 市内の各小・中学校に備蓄。中学校は今年から統合されるが、各校の備蓄はそのまま継続される。 湯浅町 町内18か所の避難所に、避難想定人数分を備蓄。 広川町 町内の4か所(まもるくん、津波防災教育センター、町役場、広八幡神社)に備蓄。災害時には、この4か所から各避難所へ配送する。 有田川町 町内3か所の備蓄物資拠点(吉備防災倉庫、NTT西日本金屋別館、清水会館)に集中して備蓄。災害時には、この3か所から各避難所に搬送する。 (1) (2)
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