和歌山県、昨年の統計で自殺死亡率が全国ワーストに[1]厚労省が3月に発表した統計で、和歌山県は自殺死亡率(住所地ベース)で全国ワーストになったことが分かりました。この10年間で見ても、和歌山県は全国ワースト上位となることが多くなってしまっています。
年度 / 自殺死亡率 / 都道府県別の順位(高い方から) '14 / 18.38 / 33位 '15 / 9.65 / 38位 '16 / 22.83 / 4位 '17 / 11.96 / 7位 '18 / 20.10 / 4位 '19 / 15.55 / 30位 '20 / 17.19 / 16位 '21 / 19.90 / 4位 '22 / 19.89 / 6位 '24 / 21.42 / 1位 これは厚労省が警察からのデータにもとづき毎月集計しているもの。例年、3月に1年間の集計が公表されます。 この10年間のデータでみると、和歌山県は自殺死亡率(人口10万人あたり)で、全国上位となることが多くなっています。真ん中(23位)以下になったのはわずか3度で、10位以内が6回、うち5位以内が4回となっており、全国的にみても「自殺者の割合が高い県」ということになりそうです。なお県内にはいわゆる「自殺の名所」として有名な場所もありますが、この統計は住所地ベースであり、自殺者の中で「住所が県内にある人」の人口あたりの割合を示したものになります。 県内の自殺者総数で見ると、昨年は198人。10年前の'14年は186人でした。'19年と'20年は若干少なくなったものの、この10年間ではほぼ横ばいか微増傾向となっています。 県内の総人口は、'14年は約97万人で昨年は約89万人。この10年間で人口は約8万人減少しているにもかかわらず、自殺者数は減っていないことになります。
県の担当課
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