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Arikainaメールマガジン 2020/4号(2020/4/10発行)


Arikainaメールマガジン 2020/4号


皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。

※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com


▼2人で大量のPCR検査を担当 県の環境衛生研究センター
https://arikaina.com/_article/202004/pcr-1.html

▼売上が…仕事が…生活が心配…さまざまな公的支援のまとめ
https://arikaina.com/_article/202004/support-1.html

▼県が洋上風力発電のゾーニングでパブコメ募集…するものの、募集期間わずか12日間
https://arikaina.com/_article/202004/zoning-1.html

▼「不要不急の外出自粛」呼びかけられる中…イベントを開催するところも
https://arikaina.com/_article/202004/event-1.html


メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
まず今月号で掲載した海南nobinos(ノビノス)のオープンですが、今日(4/9)、予定されていた4/19から5/7に延期になりました。状況次第ではまた変更になるかもとのことです。

一応記事でも「予定」とはしておりましたが、ご注意ください。



もう言うまでもありませんが、今月号もほぼコロナウイルス一色です。

研究センター様は今まであまり取材には応じてこられなかった(時間もおありでなかった)そうなのですが、ちょうど検査数が落ち着いていた頃でもあり、コメントいただくことができました。なにかと議論の的になっているPCR検査ですが、現場の声をお伝えすることには意義があると思います。想像はしていましたが、非常に少ない人数で長時間がんばっておられるのが実情のようです。

4月に入ってから県内でも感染者が増えており、昨日(4/8)は久しぶりに100人を越える検査数になっています。医療関係者もそうですが、検査にあたる方も、長期化すればするほど大変になっていきます。

記事には書きませんでしたが、センターの方は、より迅速に検査できる方法についても期待されていました。最近は政府も積極的に検査する方針と伝えられていますし、検査にあたる方の負担を考えることも、これからますます重要になっていくのではと思います。



日に日に緊張感が高まっていますが、いろいろ取材していてつくづく感じますのは、緊張感を持つということがいかに難しいかということです。これだけ世界中に広まり各地で悲惨な状況が伝えられている中でも、全肉祭のようなイベントが開催されています。

配布エリア外のことでもありますし最初は記事にするつもりはなかったのですが、本来なら和歌山市内に本拠を置くメディアが声をあげなければいけない問題のはずです。

しかしどうもあまりやっていない(どころか後援しているところも多い)ようなので、記事にすることにしました。

記事でも書きましたが、和歌山市がお城の使用許可を出した2月中旬は、湯浅で連日感染者が確認されていた時です。しかも開催の9日前には、和歌山城のすぐ近くにある和歌山市役所で、市役所職員2名の感染が確認されています。

にも関わらず和歌山城で、例年数万人を集めるようなイベントの許可をそのまま出したのです。仮に一度出していても、この状況であれば、開催前にとり消すことも十分できたはずです。

主催側もですが和歌山市側も、この状況でも、まだ事態を甘く見ているところがあるのではないでしょうか。取材に応じた和歌山市の担当者は「感染者が出ないことを祈るしかない」と言っていました。はたして、そういう問題でしょうか。

新型コロナウイルスは、現状では治療薬はありません。たとえ回復できても、感染中に非常に苦しい思いをする方がいることも、さまざまな報道で伝えられています。

その中でできることは、できるだけ外出せず、人と接しないことです。

それを実行する人が多ければ多いほど、社会全体としての感染のリスクは低くなり、しない人が多ければ多いほど、リスクは高まります。たとえ屋外で消毒液を置いていても、です。今政府が言っている8割減も、要はこういう考えにもとづくもののはずです。

そもそも県内で日々感染者が確認されていた状況下で「こうすればイベントを開催しても大丈夫」ですとか、そのようなものを模索していること自体おかしいのではないでしょうか。

和歌山城で感染が確認されることがなかったとしても(そうであってほしいですが)、それは多くの人が外出を我慢し、社会的な感染リスクを下げたことによるものと言うべきだと思います。

取材していても、いろいろ不自然な点が多い取材でした。

本紙では尾花市長にもコメントを求めましたが、市からは取材依頼後に「担当課より連絡します」と言われたあとで、まったく連絡をいただけていません。主催側には、乱暴な言葉を投げかけられたことも付け加えておきます。



2月からどんどん状況が悪化する中、これからは医学的な知見だけでなく「どうやって生活していくか」という観点から、社会学や経済学といった分野の知見が重要になってくると思います。

すでに仕事を失くした方もたくさんいらっしゃるでしょうし、今後長引けば「明日食べるものをどうしよう」という方がたくさん出てきかねません。少しでも参考になればと思い、公的支援のまとめを作成してみました。

作ってみて思いましたが、条件など非常にややこしいものが多いです。今ある支援策はほとんどが以前からある制度で、多少条件がゆるくなっているというものです。

もちろん無いよりはいいですが、ほとんどが融資、つまり借金です。今のこの状況下では、多くの人は返済の見通しを立てるのは困難でしょうから、有効に使える人も限られるのではないかという気もしました。

まとめの最後に生活保護も加えたのは、そういう感想もあってのことです。いろいろ調べましたが、現状、本当にセーフティネットと呼べそうなものはこれしかないのではないでしょうか。現金給付の話も出ていますが、今の状況が続けば「恥ずかしい」などとも言っていられない、そういう方が増えていくように思います。



と言うわけで、今月はこれくらいにしておきます。もはや「和歌山は大丈夫」ですとか「感染路が分かっているから、抑え込め(封じ込め)できる」とか言っている状況ではないと思います。

人口の少ないところでも、いつ・どこから発生してもおかしくないと思って対峙しておくべきではないでしょうか。

来月までの1か月で状況がどうなっているか分かりませんし、正直フリーペーパーの発行とか続けていていいのかなみたいな気持ちもあるのですが、特にネットが苦手といったような方に向けて、この状況で少しでも役にたつ情報や、ほかであまりふれていないような情報をお届けできればと思っています。それではまた来月。
※次号は5/10(日)発行予定です。

有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
http://arikaina.com
arikaina@gmail.com
〒649-0111 和歌山県海南市下津町方187-10
tel.090-5976-3963

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