Arikainaメールマガジン 2020/10号(2020/10/10発行)
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Arikainaメールマガジン 2020/10号
皆様こんにちは、Arikaina発行人です。
今月は以下のような記事を掲載しています。
※本紙ホームページから全ての記事をご覧いただけます。
Arikainaホームページ
https://arikaina.com
▼有田川町で、議員が領収書を改ざん 辞職勧告決議出るも、賛否同数で否決
https://arikaina.com/_article/202010/aridagawa-parliament-1.html
▼和歌山の風車、もう十分?知事が計画に意見
https://arikaina.com/_article/202010/windmill-1.html
▼面会できない高齢者にお手紙 ほっこりお届け隊
https://arikaina.com/_article/202010/hokkori-1.html
▼「弓庭先生」きんた・ミーノさん死去 りら創造芸術高校が音源を公開
https://arikaina.com/_article/202010/yuba-1.html
メルマガ読者の皆さんこんにちは、Arikaina発行人です。
9月・10月と、相変わらず都会ではまだまだ感染者も多いものの、和歌山ではぼちぼち落ち着いてきたな…という感じで、今月は、公共性の高いものを中心に、お出かけ系の情報も少しずつですが載せるようにしました。
が、これ書いています10/9、一気に県内で6人の陽性です。寒くなってきたこともあり、やっぱり油断はできないというのをあらためて思い知らされます。
ふり帰れば非常事態宣言が解除されたあとで、はじめて発行した7月号。紀美野のカピバラさんですとかお出かけ系の情報もちょろちょろっと載せていったのですが、そしたら発行後に感染者がどんどん増加…
落ちつくのが1か月もたず、月刊紙的にはどうしたもんか、なかなか難しいところです。
9月は少なくとも県内では感染が広がってから一番落ち着いていたと思うのですが、10月はどうなるでしょうか。
そんな感じで、記事も久しぶりにコロナのことが少なくなっています(笑)。
有田川町議会は私の知る限り朝日新聞さんのスクープなのですが、まあ領収書改ざん自体もそれはそれで問題なのですが、分かっていたとはいえ、有田川町議会の閉鎖性にはあらためて驚きました。
今回は有田川町議会に取材に行ったのですが(考えてみれば、外で対面取材するのも久しぶりでした)、思わず議会事務局で「何のために議会やってるんですか」と、少々声を荒げました。
住所や氏名は言うに及ばず、「議事録のどの部分を見るのか」だの、「なぜその議事録を見るのか、その理由」だのを書いて提出しなければ議事録も見せてもらえない。そもそも製本された議事録自体、議会事務局にある1冊しかないようです。議会事務局で火事でもあれば、過去にどんな議論がなされたか、歴史の闇に葬り去られてしまうことになります。
はっきり言ってどのような議論が行われているか、できるだけ知られたくないというのが有田川町議会のホンネなのではないでしょうか。調べれば調べるほど、そう思われても仕方ない気がしてきます。
全員協議会や委員会は議事録もなく、要約筆記だけ。しかも情報公開請求しないと見られません。
記事に載せました亀井議員の発言にありますように、要するに議会の中に非公開で話ができる場があることが重要、ということなのだと思われます。
以前にこのメルマガでも書いたことがあるかもしれませんが、以前有田川町議会で傍聴していて、全員協議会がはじまったことがあります。
議場から議員が全員で別室にゾロゾロ移動し、その別室での話(全員協議会)は傍聴できません。私は「おかしいだろ」と言って中に入ろうとしたのですが、議会事務局の職員に止められ、はがい締めにこそされなかったものの、廊下で体を押し戻されて止められました。
その時職員が言っていたのが、「今、議員さんが真剣に話をしていますので」
真剣に話するなら、議場で、誰もが見ている場でやればいいではないですか。「議場」ですよ。なんで議論するための場からわざわざ離れて、傍聴できない場で話そうとするのでしょうか。聴かれたら、見られたら悪い話でもしているのでしょうか。
しかもこんな実態を、町議会の議員全員が受け入れ、そのまま実行しているのです。
これでは、江戸時代に村の庄屋が集まって物事を決めていたころと何も変わりません。一応公開するという前提になっているだけに、今の方がかえって始末が悪いとも言えます。だって、実際には公開していないのですから。
今回、辞職勧告決議案を出したのは、一期目の若い議員さんでした(そもそもこんなものが出される前に辞職すべきだと思いますが)。一応、議会の中で公開していこうという話も、してはいるみたいです。コソコソ隠れて話をするのが議会だ、みたいなのは、いい加減止めにしてほしいと思います。
今月はもうひとつ、弓庭さんのことについてです。私自身はりら高校で何度かお見かけしたことがあるだけで、直接お話させていただいたことはありませんでした。
10年前にArikainaをはじめたころ、それまで私は有田のフリーペーパーで仕事していて、海南や紀美野のことは正直あまり知りませんでした。で、しばらくあちこちウロウロしたり調べたりしていたのですが、ちょうどその頃、「元おかげ様ブラザーズの人が故郷に戻ってカフェしている」みたいなのを聞きました。
面白いなあと思ったのですが、なんか開いてたり開いてなかったりする、みたいなのもちらっと聞いて、結局取材できないままでした。
あとでりら高校で講師されていることも聞いたのですが、今思えばバンドを解散して地元に帰られたところに、高校、それも芸術系の高校ができるというのも、なにか運命的なものがあったのかもしれません。
りら高校も今ではすっかり有名になりましたが、開校したころはいろいろご苦労されていたのを聞いていました。今回教頭先生にお話をうかがって、学校との出会いが弓庭さんにとっても大きなものになっていたであろうこと、そしてそういう作用をもたらしたのは、何よりあの過疎地の廃校に芸術系の学校をつくるという、そのチャレンジがもたらしたものであったのではないか。そんな気がしました。
さて、今月はこれくらいにしておきます。書いててもう10日になったのですが、今後はIR関連で国のスケジュールが延期というニュースも入って来ました。
和歌山は手続きではほかの候補地より先行していましたが、これによってそのアドバンテージは弱まるか、場合によってはむしろ不利になる展開も考えられます。
コロナ禍であえて業者選定までいったわけですが、それがもし、ほかの候補地より優位に立とうという賭けであったとすれば、とりあえずその賭けには敗れたと言わざるを得ないでしょう。
報道によれば、仁坂知事は「国はスケジュールを守ってほしい」とコメントされていたそうですが、なんせこのご時世です。国がスケジュールを見直すことは、十二分に予想できたはずです。今の状況では、国のリスケを支持する声の方が大勢でしょう。
あとついでに書いときますと、仁坂知事は9月議会でIRに反対の声が出ていることについて、「反対なら代わりの和歌山再興策を言えないと一人前の意見とは言えない」と答弁されたいたそうなのですが、そもそもIRを誘致するのが「再興策」と言えるのでしょうか?
IRを作ったからといって、儲かると決まっているわけではありません。そんなにくわしく調べてるわけではありませんが、海外では失敗したとこの方が多いとも聞いています。
それに、このコロナ禍です。ラスベガスでは、カジノが州政府に対して支援を求めています。もうからなければ「再興」どころか、足かせになる可能性もあるのではないでしょうか。再興策になるかどうかは、まさに賭けです。
その意味では失敗した場合、つまり流行んなくてもうからなかった時にどうするのかということが示されていなければ、一人前の再興策とは言えないのではないでしょうか。
これくらい、からちょっと長くなってしまいましたが、ほんとにこれくらいにしておきます。IRもそうですがコロナ前からやっていたようなものは、そのままやってたんでは、とにかくコロナが収まらないことには何ともしがたいのではないでしょうか。
先月号で書いたような「ま、大丈夫やろ」モードみたいなのも相変わらず感じるのですが、そこへあのトランプさんです。
普段は年の割にはお元気、というか元気あり過ぎるくらいな感じのトランプさんですが、なにぶんああ見えても御高齢です。とにかく重症化されないようにとは思いますが、同時に、やっぱ甘くみてるとああなるんだな、と思ったのも事実です。
まだまだ分からないことが多い今回のウイルスですが、寒く、乾燥する方が広がりやすいというのは、大抵のウイルスに共通することのようです。とにかく気は緩めずに、しばらく紙面もそういう感じで作っていくことになるかと思います。
まあしかし気を緩めずにとは言っても、先日もCDC(アメリカ疾病予防管理センター)から、6フィート(1.8メートル)離れてても空気感染する可能性があるという、ソーシャスディスタンスもっと広げなあかんのですかみたいな発表もありました。
コロナに負けない!とか言ってはみても、どこ行くにもマスクとかどこ行っても消毒とか、そういうのに慣れてきただけで、感染の状況事態は大して変わっていない(どころかもっと悪いことも分かってきてる)というのが実態なのではないでしょうか。
ただその中でも、いろいろ工夫は生まれてきています。吉野家も宅配をはじめるみたいですし、先日は大阪で、席がひとつしかない美容室、というのもできたようです。先月も書きましたが、これからどんどん、この状況下で続けていくためにどうするか、みたいなのが出てくると思います。
また書いてるうちに長くなってしまいましたが、今度こそ終わりにします(笑)。感染が広がっていないことを祈りつつ、それではまた来月〜
※次号は11月10日(火)発行です。
有田・海南のフリーペーパー Arikaina
発行 内河将史
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